工場の識別表示の手段として色を使う。色の持っている意味を信号を例として説明すると理解が深まるという話に対して、読者の方から「中国人で信号を守っているは、1部都市部だけだ」「もともとそうした教育が幼少の段階で行われていない」とのコメントがありました。
実はコメントにはまだ続きがあります。
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◆中国にも一定の割合で色盲の人がいて、赤色、緑色に対する色盲が多い。
◆実際90年代に、色分けする仕事をさせたら、いつも間違えて入れる社員がおり、最初は会社に対する悪意かと思ったほどでした。ひょっとしたらと思って工員の色盲検査をしたら、結構な割合で色盲の人がいました。
◆これは青島の工場での話ですが、全従業員700人に対して検査をしたら、一般に言われている日本人の中の色盲の方の割合よりも多かったということがありました。
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この話は、決して色盲の方を差別している訳ではありません。割合の話もあくまでのコメントをいただいた方の工場での事例です。中国全体でそうだということではありません。
ただ、日本でもそうですが中国でも一定の割合で色盲の方がいるとすれば、そのことは工場を運営管理する側として認識しておく必要があります。
色で管理をするにしても、色盲の人がいることを考えると色だけではなく、文字による表示も併せてやることが大事になってきます。
さまざまな人が働いている工場ですから、みんなが何らかの形でわかるようにしておくことが必要ということです。
また前回、中国に進出した日系の工場の貢献として、中国社会の成熟度を高めたことがあると書きました。これに対して読者の陳仁超さんから下記のようなコメントをいただきました。
◆大賛成です。私もかつて考えていた問題です。
◆企業がルール意識・マナー意識のない従業員に対する教育も、企業の責務であると思います。学校での教育失敗(点数だけ、進学率だけの教育)を補う役目もあることを認識して、積極的に取り組むべきだと思います。
◆また、ルール・マナーもわからない従業員は、品質のよい製品を作ることが考えられません。
◆その意味では、自社+社会の両面において貢献できる意味があり、教育資源(教育施設の完備、教育人員の育成・招聘、教育時間の確保など)を十分に投入すべきだと思います。