型ものの寸法検査は必要なのか??

電子部品を生産している台湾系メーカーであった話を紹介します。技術打合せと工程管理状況確認のために訪問したときのことです。

工程の管理に関していくつか問題点が見つかった中で、驚いた点がありました。それは部品の寸法は金型で決まるので、寸法検査はしていないとの説明があったことです。

管理は部品の特性により特徴があっていいのですが、検査していないことに関して??でした。

普通であれば、ロット単位の抜取りで寸法を検査します。例えば、工程検査だけで行なって、出荷検査で行なっていないと言うことなら納得も出来ます。工程検査を出荷検査の代用と考えている訳です。

また、型で決まるとしても、金型上がり後に最初に作った製品では、寸法測定を行い問題のないことを確認するのが通常でしょう。しかし、このメーカーさんは、その最初の製品での寸法検査も行っていませんでした。

いったいどうやって寸法を保証するのでしょうか。

金型で寸法が決まるから普段の生産では、寸法検査を行わない。 これを認めるのであれば、

金型作成後に生産したもので初期寸法を確認している。 金型のショット数により定期的に、出来た製品の寸法を測定し問題のないことを確認している。例えば、10万ショットごとに寸法検査するなど。

最低限これくらいの管理は必要ですね。