中国工場セミナー・改善に取り組む順序!!

7月4日に開催する中国工場セミナーの主題は、中国工場の品質管理/改善と生産性改善です。それらをどのように進めたらよいかという話しをします。

改善を進める前提として、中国工場ではどのような人たちが、どのような管理でものづくりをしているのか?そうした実状を知ることが必要です。それを知って、日本工場との違いが見えてくれば、いろいろな打ち手が見えてきます。

セミナーでは、中国工場の実状を3M(MAN、MACHINE、MATERIAL)を切り口として、どんな問題点があるのか、そしてどのような考え方で対処すればよいのかということから話をします。

その後に中国工場での品質改善の考え方及び進め方について詳しく、事例を交えて、ワークにも取り組んでいただきながら進めます。今回は、その考え方のひとつとして改善に取り組む順序について、考えてみます。

品質は「不良品を作らない」「不良を流出させない」ができれば問題ない訳ですし、改善も進みます。では、このどちらに取り組むのがよいのでしょうか。おそらく多くの方は、「不良を作らない」に取り組むと言うのではないかと思います。

それはある意味当然の話で、不良の発生を減らせば、必然的に流出も減ることになります。ですから、不良を作らない(不良の発生を防ぐ)に取り組むのは間違いではありません。しかし、中国工場では必ずしもそうではないとわたしは考えています。

「中国工場は品質が悪い」と言われているのは、不良品を流出させ顧客に渡しているからです。それも繰り返しこのような状態になっているのです。

「不良の流出=顧客クレーム」ですから、常にクレームが来ている状態となっているので、その対応で手がいっぱいとなり本来やるべき改善ができません。

どちらを先に取り組むかは、中国工場のレベルによって決まるのです。
クレームが多発している工場では、不良の流出を止め、落ち着いた状況を作り出すことが優先されるべきなのです。逆にクレームが少ない工場であれば、工程での作り込みを進め、更なる不良の低減に取り組むことでよいでしょう。

■今回も参加者の方からいただいたコメントを紹介したいと思います。

◆実際の例を基にお話しをしていただいたので、参考になった。他の参加者の経験も参考になった。中国要因への気づき、整理ができた。

◆中国セミナーだけに留まらず、全世界のマネジメントに通じる内容でした。問題提示、改善策の立案、真の問題等具体的な事例でとても分かり易かったです。とにかく説明がロジカルで分かり易かったです。