今回も岩城先生が中国調達セミナーの中で強調して言っていたことを紹介したいと思います。
それは「中国企業との合弁では、公平な利益配分は求めてはいけない」ということです。
中国で事業展開するとき、法規制の問題や自社の力だけでは難しいなどの場合、中国企業との合弁を選択することがあります。
日本的に考えると合弁では、負担するものも得られた利益も公平に分け合うと思いがちです。しかし、岩城先生曰く、「それは違う!」のです。
実際に合弁で企業活動を始めてみると、どう考えても日本企業の方が負担するものが多くなる。設備、技術、人材等々。
これを受けて日本企業側の言い分は、こうなってしまうのです。
「俺たちがこれだけやっているのだから、お前たちもちゃんとやれよ、仕事しろよ。」
日本企業は合弁の場合、自分たちが流したのと同じだけの汗を相手側にも求めますが、中国企業との合弁ではそれではうまくいかない。
そこに拘ってはいけない。
そうではなくて、自分たち(自社)の利益をどれだけ創り出せるか。
ここに焦点を当てて考えるべきだと岩城先生は言っていました。
参加者の方からいただいたコメントをご紹介します。
参考になった点として、
「不良品を排除するだけでは限界との内容に共感、実感しています」
「ユニクロの実例も伺い、中国でものづくりを継続していくには、現地のスキル向上が必須であることを再認識することができた」