信号を守らない-これも色管理ひとつ!

前回、色を識別表示の手段として工場内で統一して使うことが出来ていなかった中国工場を例に挙げ、色の意味の理解を深めるために信号の色の意味と同じだと説明するとよいと書きました。

この内容に関して、読者であり知人でもある芋たこ北京さんからコメントをいただきましたので紹介します。

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「赤は信号で言えば止まれ」っていう事、本当に中国人の間で認識されているでしょうか?
小生色んな場面で見ていて、この信号の赤・黄・青に疑問を持っています。

街を見ていても、信号で止まる中国人は殆どいない。
上海の浦東の街中でさえ、歩行者は、信号よりも対面等の車が来るのと他人の渡るのをみて、渡っている。信号で人が自然に止まる町は、広州と杭州(それも西湖周辺)と思っています。

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確かに信号を守らない人は多いですね。ただ以前に比べれば、守る人は増えているように感じます。特に、車の運転では増えているように思います。まだまだ全員がという訳ではありませんが、車が一般の人たちに普及し運転するようになって信号を守るという意識は上がっていると言えるのではないでしょうか。

中国の運転で問題なのは、マナーでしょう。これが日本と大きく違うので、多くの方が違和感を持っているのではないでしょうか。

例えば、直進車が来ていても平気で左折(日本では右折に相当)します。車に乗っていてこのタイミングで行くのかと思うことがよくあります。直進車の方もわかっているのか速度を緩めますし、クラクションを鳴らすこともしません。

逆走などのルール違反もよく見かけますし、信号機のない交差点で混雑しているときなどは、みんなが我先にと突っ込んできて、にっちもさっちもいかなくなる場面にもよく遭遇します。

コメントの続き↓

そもそも、信号の色を意味づけるには、日本では小学校からの教育、交通安全の教育が必要。中国では未だ全然できていない。特に、地方出身者で、信号も見た事にない人間、都市にでてはじめて見たという人たちが、実際には多い。

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小さい頃にこうした教育がなされていないのも確かにあると思います。であれば、逆に工場でこうした社会常識も併せて教育することに意味があると考えます。

日本企業が中国に工場進出したことによる中国への貢献の1つは、中国社会の成熟度を高めたことだと思います。どういうことかと言いますと、工場で従業員に対して行ってきた日本では当たり前の生活面での教育です。

トイレのドアは閉める、トイレから出たら手を洗う、公共のものは持って帰らない、ごみはその辺には捨てないでゴミ箱に入れる、時間は守るなどなどたくさんありますね。

このようなことを日系の工場は従業員に粘り強く教育してきました。それが中国社会の成熟度を高めることにつながったと思うのです。その延長線上で、信号の意味を認識させることもよいのではないでしょうか。

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