靴下で歩く工場って本当??

今回は、シンセンにある韓国系企業について、紹介します。

TOPである総経理は、韓国の方でした。この総経理が非常にバイタリティーのある方で、従業員をぐいぐい引っ張っていました。我々への対応は非常にソフトでしたが、従業員には怒鳴ったりして檄を飛ばしていました。

そしてこの工場を紹介しようと思った理由がこれです。 従業員は工場を靴下で歩いているのです。

この工場に入って先ず気が付き、驚いたのは、すべての従業員が会社内(工場内)では靴を履いていないことでした。従業員は、靴下で事務所はもちろん、現場も歩いていました。お客さんにだけが、サンダルを履きます。

さらに驚いたのは、事務所や現場だけでなく、トイレでも靴及びサンダルを履かずに靴下で行くことでした。トイレに靴下で行くというのは、日本のトイレでも抵抗があるのではないでしょうか。まして中国では尚更です。

汚い話で恐縮ですが、用を足したときに便器の周りが濡れているのを見かけると思います。そのようなトイレに靴下で行けるでしょうか。私は行けません。使い方のマナーを皆が守らないと、トイレに行けなくなってしまいます。

総経理は、靴下で歩かせる目的は、5Sとおっしゃっていました。

靴下で歩くと言うことは、ある意味工場では危険を伴うことにもなります。床に部品などが落ちていて、それを踏めば怪我をすることになります。そうならないために清掃を徹底してやることが必要です。実際に工場の床は非常にクリーンでした。

最初は、中国の従業員もこの目的を理解できず、労働局に訴えた人もいたそうです。会社が労働局に目的を説明して、理解を得たそうです。

この靴下で工場内を歩かせると言うのは、トップの意向を反映した従業員への強いメッセージですね。

 

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