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☆世界の工場・中国の実状から学ぶ工場改善手法☆
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2005年12月Vol.33
「世界の工場・中国の実状から学ぶ工場改善手法」をお届けします。
中国の工場で日々ご苦労されている駐在員の方に、工場改善・品質改善の
ヒントとなるような情報をご提供していきます。
品質トラブルから工場運営まで、日本で通用していたことが通用しない中国。
その中国工場の特殊事情への対処の方法をお教えします。
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■ 第33回 りっぱな作業標準には要注意!? ■
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●中国系で、今後有望と期待されていた会社の工場を訪問した時のこと。
いつものように工程の管理状況の確認を行なっていた。
上流の原料加工工程でそれを発見した。
原料の加工工程では、金属の原料粉を粉砕して所定の大きさにした後、
樹脂と混合するまでを行っている。この工程が後工程の品質に与える影響が大きく、
重要工程の1つである。
何を発見したか?と言えば、工程の記録からその工程の作業が作業標準通りに
作業が行われていなかったこと。
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ところがよく確認していくと、作業標準通りの設定で作業を行うのが実質的に
困難であることが分かった。
作業者は、決まり=作業標準通りに出来ないので、自分の経験と思い込みで
作業をしていた。
●この会社は、ISO9001の2000年版も取得していた。
作業標準やその他要領などもきちんと整備されていた。
会社としては、設立後数年の新しい会社が故に、何人かのキーパーソンが分野
毎にすべてを任されていた。
生産を含む技術部門もあるキーマンが、すべてを1人で見ていた。
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そして、実態とかけ離れたものを作成してしまった。
好意的に解釈をすれば、理想状態を記載したと言うことであろう。
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■ 今日のポイント ■
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●作業標準は絶対に必要である。
しかし、あればいいと言うものではない。必要な要件と言うものがある。
今回の実例から、2つだけその要件を挙げる。
1.実際に作業できる内容であること。
→理想状態=ピンポイントの条件を書いたものはダメ。
作業のバラツキを考慮し、許容範囲を持っていることが必要。
2.品質を確保するのに、必要な条件が満たされていること。
→一見すると上記1と矛盾するように思えるが、必要なことである。
品質(製品特性を含む)を確保することが先ず必要。
→それを達成し、実際に行なえる作業方法にしなければならない。
●なぜ実態と標準が合っていないといけないか?
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作業標準を守っていないことになり、それを会社も認めることになる。
作業者は、作業標準=決まりごとを守らなくてもよいと考えてしまう。
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やがて他の作業も、他の決まりごとに対しても、守らなくなってくる。
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■ 補足
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●作業標準を作成するのは、なぜか?
決まりごとを守ってもらうことではない。
ちょっとおさらいをします。
・品質の確保
・原価の維持
・納期/数量の確保
・作業者の安全の確保
この4つの目的のための標準を作り、それをベースとして作業改善を進めることが、
最終の目的。
●皆さんの工場では、実態とそぐわない作業標準になっていませんか?
また、何年も見直ししないで、放置していませんか?
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定期的に自己診断することをお勧めしている。
特に、若い工場では、必須です。
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【編集後記】
先週の土曜日にシンセンで行われたセミナーに行って来ました。
内容は、「人材マネジメント」についてです。
工場管理・品質管理には、工場で働いてくれる中国人スタッフ/作業者のマネジメントが必要不可欠です。アドバイスをさせていただく側ですが、常に勉強は欠かせません。今回のセミナーは、基調講演とパネルディスカッションの2部構成で、基調講演は中国人の先生で非常に説得力のある話でした。私も有益なアドバイスが出来るように、努力しています。
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