中国人の「わかりました」を鵜呑みにするな!

仕入先のある部品で同じ現象の不良が、立て続けに3件発生した。 工場から連絡を受けてすぐにメーカーさんに一報を入れた。

実際はその部品を担当する部下の中国人から連絡を入れた。 一報を入れるときに、どのような内容で連絡を入れるかを確認のため聞いた。

(わたし=A):どのような内容(要求)の連絡にするの?

(部下=B):原因対策と不良対象範囲の特定を要求します。

A:いつまでに。 B:4,5日は掛かると思います。 A:そうかもしれない。でもそんなに待てるの? B:・・・・・

A:今すぐこのメーカーが出来ることは何だろう? B:工程変化点の調査、検査データの確認です。

A:他には?

B:・・・・・。不良現品の確認です。

A:他には?

B:・・・・・

A:キープサンプルで再現試験などの確認できるよね。

B:そうですね。

A:それじゃ、この内容でメーカーさんに連絡してください。

B:わかりました!

その後、担当者からメーカーさんに入れたEメールを見て、愕然とした。

ついさっき打合せして、「わかりました」と言ったのに、 先方に依頼するとした6項目の内、4項目しか書いてなかった。

中国人が「わかりました」といっても、 わかっていないということをまた経験した出来事であった。 何回目のことだろうか。

この手の話は前からいろいろな人が言っているが、まだまだ現実に起きる話だ。

このような失敗しないためには、逐次確認をすることだ。

この場合なら、打合せの後に、何をメーカーさんに依頼(要求)事項として 連絡しますか?と言うふうに。

そして、出来たものをきちんとチェックしていくことだ。 ここで手を抜いてはダメです。

そのスタッフに聞いてみた。 どうしてさっき打合せして決めた項目を連絡しなかったの?

連絡を入れているメーカーのスタッフは、品管のスタッフだから こちらから要求しなくても当然やってくれると思ったので、との言い訳だった。

次のように説明し、言い聞かせた。

・それは自分で判断しないこと。例えそうであっても、相手がわかっていても、 それでも書いて依頼する方がより確実で間違いがないでしょ。

・「わかりました」と言うのは約束の言葉ですよ。